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暮らしのデザインスケッチ|関元工務店|香川県高松市

コラム

性能 ー構造編ー

 

家の骨格となる「構造」。完成してからでは見ることのない部分ですが、ひとつひとつ職人さんの手仕事により形になっていきます。

今の日本の住宅は年月が経つほど評価価格が下がっていきます。でも本当はきちんと構造計算されていて性能が良いことの証明があることで真の価値が変わらず、性能が高いほど、また丁寧にメンテナンスした方の家ほど価値が上がっていく。それがあるべき姿ではないかと思います。

構造計算さえされていれば、増築や改築を変わっていく住み主や暮らしの変化に不安なく対応でき、長く住み続けることができます。

 

そして一番長い時間を過ごす家は、最終的には命を守るもの。

一定の基準はありますが様々な計算方法がありますし、それぞれの会社やお施主様の考え方で許容範囲のレベル(等級)も異なっているのが現状で、その中どんな選択をしたらよいのか。実はこちら側からしても、法律が変わったり、どんどんアップデートされていく情報により「一番良い方法」というのが年々変わっているのが本当のところです。

 

どんな地震や災害が来るかわからないし、100%安全ということは断言できません。

その中で私達は常に勉強し情報をアップデートし続けて、その時の私達が考える最高レベル、若しくは一番良い方法を提供したいと思っています。

 

今の私達の構造計算は、構造設計事務所に外部委託し、許容応力度計算法で設計しています。

といってもすべて任せきるでのはなく、各家で違う外壁や屋根の重さ、配管ルート、点検口の位置等指示しながらチェックを繰り返し行います。同時に大工さんが組み立てる際に問題がないか、組みやすい梁のかけ方に変更したり、施工上無理がないかも検討します。

構造計算中もプレカット屋さんや換気業者さん等各業者とも打合せを繰り返します。納まり、機能性、デザイン等がバランスよく確実に施工できるよう階高や梁成のチェック等行っていき、それがまとまると基礎の計算に移ります。最後に金物等も確認した上で、作成していただいたものを性能評価申請や確認申請を提出し、第三者機関による審査が入るというのが流れです。

大まかな説明ですが、大体最短でも1カ月くらいかけてすり合わせを進めます。

 

 

松縄の家の耐震等級で表すと以下をクリアするよう設計しました。

●長期優良住宅認定

●性能評価

耐震等級 3 (許容応力度計算法)
耐風等級 2

 

 

考え方もいろいろ。それに少しずつ変わっていく法律や計算方法や数値、もちろんそれには金額の差もあります。とても大切な部分だと思いますので、ぜひそのあたりもご検討されている会社に考え方を聞いてみてくださいね。