家づくりのこと
吸湿壁紙のデメリットとは?選ぶ前に知っておきたい注意点
【香川の気候も解説】
注文住宅を建てる際、内装デザインとともに「快適な住まいづくり」を意識する方が増えています。特に四季から来る湿度差が気になる日本では、「吸湿性」のある壁紙を検討される方も少なくありません。
しかし、吸湿壁紙にもメリットだけでなく“デメリット”や“選ぶ際の注意点”が存在します。
この記事では、「吸湿 壁紙 デメリット 注意点」を中心に、香川県や高松市の気候も踏まえ、香川県で約100年以上の歴史をもつ弊社が注文住宅で後悔しないための知識を解説していきます。
吸湿壁紙とは?基本の役割とメリット
吸湿壁紙とは、空気中の余分な湿気を吸収・放出する機能を持った壁紙のことです。いわゆる「調湿機能付きクロス」や「吸放湿性壁紙」とも呼ばれ、室内の湿度を一定に保つ手助けをしてくれます。
【吸湿壁紙の主なメリット】
- 湿度が高いときに湿気を吸収し、低いときには放出
- カビ・結露の抑制効果
- ニオイや空気のよどみを軽減
- エアコンに頼りすぎない快適さ
とくに香川県のような瀬戸内気候では、冬は乾燥しやすく、梅雨時期や夏場は湿度が高くなるという特徴があります。吸湿壁紙はこうした気候変動に対応する「快適な空間づくり」に一役買ってくれる存在です。
吸湿壁紙のデメリットとは?
便利に思える吸湿壁紙ですが、導入後に「思っていたのと違った…」と後悔するケースもあります。以下に、後悔しやすい“吸湿壁紙のデメリット”をまとめておきましょう。
- 吸湿能力は「過信できない」
吸湿壁紙の性能は、あくまで“補助的な調湿”です。除湿機や換気システムのような劇的な除湿効果はありません。
香川県の夏は蒸し暑く、梅雨時期は湿度が80%を超えることも。そうした状況では、吸湿壁紙だけではカビの発生を完全に防ぐのは難しい場合もございます。
- 長期的には吸湿機能が低下する
吸湿壁紙の素材には、珪藻土や和紙などが使われていることがあります。これらは経年劣化や湿気の蓄積により、次第に吸放湿能力が落ちてしまいます。
とくに香川県の沿岸部に住まれる方は、塩害や海風による湿気の影響もあるため、定期的な点検・張り替えを視野に入れておく必要もございます。
- 汚れやシミが付きやすい素材もある
調湿機能を持つ壁紙には、天然素材が多く用いられます。これらは一般的なビニールクロスに比べて「汚れが付きやすい」「掃除しにくい」といったデメリットがあります。
特に小さなお子様がいるご家庭では、壁の汚れがストレスになるかもしれません。
- 初期費用が高くつくことも
吸湿壁紙は高機能である分、コストも高めです。一般的なビニールクロスの1.5〜2倍ほどの価格帯になることもあります。
また、施工時の扱いがデリケートなため、職人の腕も問われる点に注意が必要です。
香川で吸湿壁紙を選ぶときの注意点
香川県は全国的に見ると「温暖少雨」とされていますが、実際には梅雨や台風シーズンには高湿度、冬場は乾燥しやすいという気候の特徴があります。
香川の気候で注意すべきポイント
- 夏は高温多湿で風が通りにくい日が続く
- 冬は空気が乾燥し、肌や喉への影響も大きい
- 沿岸部では湿気+塩害の影響を受けやすい
このため、「香川では吸湿壁紙が効果的か?」と聞かれると、答えはYESでもありNOでもあるのが実際のところ。
調湿だけに頼るのではなく、適切な断熱施工・換気計画・気密性能とのバランスが重要なのです。
吸湿壁紙を選ぶなら?後悔しないための3つのポイント
- 施工業者としっかり相談する
吸湿壁紙の性能は、家全体の「断熱・気密・換気」と連動して強みが発揮されます。関元工務店のように高気密高断熱の注文住宅を得意とする会社であれば、吸湿壁紙を効果的に活かす設計提案が可能です。
- 掃除・メンテナンス性もチェック
家は“暮らしの場”です。お子様が落書きしても、簡単に拭き取れない素材であると不便です。吸湿性能だけでなく、メンテナンスのしやすさなども含めて、生活スタイルとの相性もチェックしましょう。
- 他の調湿素材やシステムと組み合わせる
例えば、漆喰・珪藻土・熱交換型換気システムなどと組み合わせることで、調湿性能はグンとアップします。
まとめ|吸湿壁紙は「メリットと注意点」を理解して選ぼう
吸湿壁紙は、香川県の気候にマッチした内装材のひとつです。ただし、すべての問題を解決してくれる「魔法の壁紙」ではないことを理解しておくことが大切です。
高気密・高断熱の住宅を得意とする関元工務店では、香川の気候風土にあわせた素材提案・換気計画を、薪ストーブや熱交換型換気システムの澄家など、香川県で約100年以上の歴史をもつ経験を活かしてお客様へ総合的にご提案しています。
注文住宅を建てる際は、機能性とメンテナンス性、コストのバランスをとった上で、最適な壁紙、素材の選択を行っていきましょう。
吸湿壁紙を使った事例