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暮らしのデザインスケッチ|関元工務店|香川県高松市

コラム

灯りの計画

 

 

「照明計画」とは、間取りに合わせて必要な照度(明るさ)を確保する目的で器具の種類や配置をプランニングすることをいい、

そのお家に住む人の環境や、その部屋の用途に合わせて照明器具の選定、配置の検討を行う計画です。

 

 

部屋のデザインをする上で、灯り(照明)の計画も大きな要素です。

 

さて、一軒の家で照明器具にかかる金額はどのくらいだと思いますか?

弊社の家だと、35万~55万程度です。3500万のお家だと約1~1.5%となります。

 

その1%の金額の使い方で家全体の雰囲気や過ごしやすさが本当に大きく変わります。

照明計画を成功させると、お金をたくさん使わなくても家の質をグレードアップできる!ということです。

 

なので、私たちはその配置や機種選びをとても大切にしています。

 

 

①天井面にたくさん設置しない。

特に円盤のデザインのものを部屋の中心に設置するととても明るくはなりますが、光の重心が高く、落ち着いた空間にはなりづらいです。

 

②メインの照明は少しお金をかけても良いものを選ぶほうがいい。

光がきれいに見えるものがおすすめです。弊社ではルイスポールセンのトルボー220をよく採用しています。

 

 

③灯りの重心を低くする。

ブラケットライトやフロアライトも計画に入れると素敵です。

その上で天井への設置は少なく、壁や天井の反射光で明るく見せることで落ち着いた素敵な空間になりますよ。

 

 

加えて、弊社では暖かい灯り(電球色)をおすすめしていて、部屋を万遍なく明るくしないようにしています。

作業するところがしっかり照らされていて、そうでないところに無駄に設置しない方が、陰影を生み、五感が働き、落ち着いた空間になります

基本的にはその考えですが、弊社でも明るい間接照明を使うことがあります。そんな時は木製の幕板で隠し、違和感なく自然な雰囲気で設置しています。

もちろんご家族にはヒアリングして、その方の持つ事情によっては温白色を使ったり、数を増やしたりすることもありますが、基本的にはそのような考え方です。

 

 

そこで皆さんが不安がるのが

「照明、少なくないですか?」

「暗くないですか?」

 

実際に体感したことがないと不安ですよね。

思うよりずっと少ない数でも、必要な場所に光があれば全体的に明るくしなくても、むしろ暮らしやすくなります。

私たちは「大丈夫です。」といつも答えますが、その前にしっかりとヒアリングしたり、今のお住まいを見せていただいたりして、その住まい手のための照明計画をイメージしているので、ある程度自信をもって答えています。もし不安であれば、担当者に今の暮らしぶりからしっかり伝えることをお勧めします。

 

また、ショールームでご見学していただくこともありますが、実際にお家の雰囲気とはだいぶん異なりますので、明るさの雰囲気というよりは器具の確認という見方で、雰囲気はモデルハウス等で確認していただいたく方がいいかなと思います。

 

 

またこれから、関元工務店では、もっとメンテナンスしやすく電球が取り換えられる器具選びをしたいとも思っています。

LEDになってから10~20年でも玉替えしなくても保つとは言われ、普及している器具一体型のものがたくさんありますが、切れた時の器具替えも大変なものになるのではと思い、これからにはなりますが、少しご提案を替えようとしています。完全には難しいと思いますが、これからもより良いご提案をできるように常に勉強していこうと思います。

 

 

 

 

 

皆様、ぜひ一度心地よい灯りについて考えてみてくださいね。

好きな方は、楽しくて難しい灯りの沼にはまるはずです。笑