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暮らしのデザインスケッチ|関元工務店|香川県高松市

コラム

2階リビングのお家のこと。

 

2階リビングってどう思いますか?

 

一生住む家と思うと「無し無し!」と思われる方も少なくないでしょう。

「松縄の家」もそうですが、私たちは今までも2階リビングのお家をたくさんご提案してきました。

でもそれを気軽に思いつきで決めているわけではありません。

 

一番大切なのは「土地に合わせた設計をすること。」だと思っています。

 

多くの人が思うことは「買い物から帰ってきて重い荷物を毎日2階に持っていくことが大変そう。」確かに。それだけで2階リビングって大きなデメリットですよね。それを払拭するような、すごく魅力的な仕掛けが2階のリビングに必要になってくると思います。それができない場合、私たちはまずはお勧めしません。そうしてでも2階リビングが良かった!と思えるかどうか。慎重に考えます。

 

 

 

例えば、選ばれた土地が密集地で30坪。狭く奥まった土地だと1階に光が届きにくかったり、道路との距離が近く目線が気になったりするので2階リビングをご提案する場合があります。

そうすることで光問題、目線問題が解消され、狭小地でも開放的で明るいリビングになり、道路からの目線も気にせず落ち着いた空間を作りやすくなるからです。また、大きな道路に面していたり、障害物があって閉鎖的な場合も同じ理由でそうする場合があります。

 

私たちは2階リビングにしても、1階リビングや平屋だったとしても、まずは「LDKは住まい手が大好きな空間でないと!」と思っています。ただ、2階リビングの場合そうなるような工夫を多く仕掛けることは必須です。その工夫のいくつかをピックアップしてみました。

 

 

 

①部屋からつながるバルコニー

 

2階リビングのデメリットの一つに庭とつながらないことがあります。お庭押しの私たちもやっぱりそれはさみしいので、広いバルコニーをご提案する事があります。

外の空間とつながることで、より開放的で広く見せてくれるし、居場所も増えて楽しいです。2階でも外空間でバーベキューをしたりお風呂上がりにビールを飲んだりとお庭と同じような感覚で使えます。

 

 

 

 

②水回りへの導線

 

私たちはり2階リビングの場合、トイレ、お風呂、洗面所等の水回りも2階に配置する事も多いです。帰ってきて1回階段を上がると寝るまで上り下りしなくても大丈夫なように、家事らく導線を作ります。

ご家族の家事配分がどうかも大いに関係するし、土地の広さによっても無理があるときもあるので、それがベスト!というわけではないですが、そうすることで楽になることが多いと思います。

そのあたりもしっかりとヒアリングして、洗濯や料理は誰がするのか、何時にだれがお風呂に入るのか、住まい手個人個人の生活スタイルを考慮して決めることが大切です。

 

 

 

③玄関までのアプローチを楽しむ

 

2階リビングではお庭とつながれないと申しましたが、その代わり私たちはアプローチ周りの外構や植栽をしっかり作りこむことをご提案しています。アプローチ部分だけの計画だと、そんなに広さや植栽の量を取らないので水やりも少し楽だし、毎日通る場所になるので手入れもしやすくなります。

何よりも、疲れて帰ってきてアプローチを通ることだけで家に帰ってきたー!とほってできるモードに気持ちが切り替えられるアプローチがあると、その家の魅力は100倍アップです。

 

 

 

 

もちろん住まい手の様々な事情もあるので、考慮して多方面から考える必要はありますが、お家を決める時に2階リビングだからダメ!平屋だからいい!という固定概念は外して考えるのもいいかもしれません。そう思うと家づくりの幅がぐっと広がりますね。住まい手に縁のある唯一の土地に合わせた、魅力的な家を考えてみましょう。