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暮らしのデザインスケッチ|関元工務店|香川県高松市

コラム

外構計画について。

「外構計画」

 

外構工事別途。よくある一言ですが、この「別途」が後々後悔、失敗につながる事が実は少なくないでしょう。

 

私達はファーストプランの時から外構計画も一緒にご提案しています。

外観は外構で決まると言っても過言ではありません。

家の色や形をすごくこだわるよりも、家はシンプルに、外構をしっかり作った方が何倍も美しく見えます。

美しい住まいにするためには、建物の設計の段階から外構計画を一緒に考えることが必須です。

 

 

外構計画と一緒にプランすると良いことがたくさんあります。

私達がとても大事にしているポイントを3つご紹介します。

 

 

①窓からの景色を考え

窓際に座って素敵な景色が見えると自分だけの特別な空間になります。

忙しい時の家事が少し捗ったり、ストレスが軽減される時もあると思います。

 

また、「良い景色の方向には計画はいらない。」ということも言えます。

あらかじめ周りの景色に合わせてプランしておくと、わざわざ植栽いっぱいの外構計画でなくてもいいですよね。

将来どうなるかはわかりませんが、借景としてお借りできればとてもお得です。

 

 

 

②地元の自然石を使う

私達は香川県の庵治石を景石に使います。あえて綺麗な加工された石を使うよりは錆の入った自然な形が好きです。

景石を使うことで庭の魅力はぐんとアップ。日本庭園のような立てて魅せる置き方ではなく、自然に転っている山の風景のように置くと落ち葉が落ちたり少し草が生えたりしても気になりにくいです。

 

 

③造園家、荻野寿也さんの考え方

 

 

私達は「原風景」や「地域に根ざす」という造園家の荻野寿也さんの考え方にとても共感していて、講演会に度々足を運んだり、実際に一緒にお仕事をさせていただき、レクチャーもしていただきました。

今はその時参加していただいた造園屋さんと一緒に荻野さんの考え方を見習って計画、施工しています。

 

荻野さんの言葉の中で印象的なものですが、

●建築は「横への吹き抜け」がすごく大事。

●現場をしっかりリサーチし、窓からの景色が一番きれいな所に、開口の配置を決めてから図面を描く。そのときに窓の枠や外部の電柱など視覚的なノイズをできるだけ排除して、すっきりと仕上げると美しい。

●必ずしも大きな窓である必要はなく、床面に接した地窓なども上手に生かしながら、室内に心地よい眺めを取り込む工夫があるといい。

など、もっともっとたくさんのポイントがありますが、そのようなことをたくさん教えていただき、それを元に物件ごとに計画、ご提案しています。

 

また、「落ち葉を掃除すること、草を抜く姿は美しい。」ともおっしゃっていたのも印象に残っています。

私が亡くなった祖母を思い出すのは、朝学校に行くときに道路際を掃く姿です。荻野さんのその言葉を聞いて、「あ、そうか。」と腑に落ちました。

子供の私にとって庭を掃くいつもの祖母の姿が安心感を与えてくれ、いつまでも覚えている美しい姿だったんだなと。

 

お庭があることでその地域も人の雰囲気も良くする。とても素敵なことだと思っています。